これは「小説」です。
ある世界で、不思議な病が流行ったそうです。

なんでも、とても致●率が高かったようで…
そのため、翌年にあるクリスができあがりました。
それは、とてもワクワクするような、そして病を沈黙させると言われているものでした。
とても嬉しいですよね?
そんな時、ある老人が「このクリスを体に入れるとどうなるか?」を占ったのでした。
ダイス
ダイスの目
フラット
キーワード
- 一知半解を嫌う
- 公界(苦界)に身を沈める
- 股肱の臣
- 十全を期す
モノローグ
老人は語りました。
これからの世界には、中途半端な民はいらんのじゃ。
下された命令を、そのまま実行する忠臣だけしかいらんのじゃ。
そのために、十全を期して作られたのがこのクリスなのじゃ。
このクリスに期待して、民はワクワクしておろう。
だが、その後、病の沈黙とともに、己自身の沈黙もやってくるのじゃ。
このクリスにより、おぬしらは「公(おおやけ)に奉仕する」存在となれるであろう。
それは、素晴らしいことのように見えるのう。
だが、それは「公界」であるとともに、苦界であることに、いずれ身を持って気づくことになるのじゃ。
(小説「ワクワクするような沈黙」より)

続く…
…わけないか