借金を抱えている人・・・多いと思います。
- 事業資金
- 奨学金
- 子供の教育費
- ギャンブル
- 生活費
・・・お金を借りた理由は、人それぞれでしょう。
ですが、やはり借金は気持ちをネガティブにさせます。
しかし、自分を追い詰めてはいけません。
もう少し、「借金」や「お金がないこと」を明るく考えて良いのです。
借金という「試練」に打ち勝った人は、驚くほどポジティブな考え方をしています。
ぜひ、見習いたいものですよね?
・・・そういうわけで、本日は「借金との戦い」を書いた本を紹介します。
「お金の悩み」なんか、吹っ飛んでしまうかもしれませんよ。
なぜ、借金でネガティブになってはダメなのか?
実は、私も、2千万円近い借金がありました。
ですが、それを悲観したり、負い目に思ったことはありません。
必ず挽回できると信じて、淡々とやってきました。
なぜなら、
- この世は、借金しなければならないようにできている
- 借金をネガティブに考えると、エネルギーを奪われる
・・・からです。
ですので、絶対に「状況を明るく考える」ことが必要です。
くわしくは、以下の記事を参考にしてください。
身震いするほどの「借金」を返済した男たちの体験談(本)
では、さっそく、借金に打ち勝った男たちの「熱い体験談」を紹介します。
これを読めば、「自分の借金など何でもない!」と、明るくなれるかも!
1.借金40億を返済した私の仕事術
TV番組「逆転人生」にも出演した湯澤剛さんの本です。
あらすじ
一流企業に入社し、バラ色の人生を送っていた著者は、父親の死をきっかけに事業を引き継ぎます。
しかし、同時に負債も背負い込むことになります。
その額、なんと40億円。
しかも、事業(居酒屋)はボロボロの経営状態でした。
「自分自身の借金ではないのに、なぜ自分が?」
当初は、被害者意識の固まりだった著者。
ですが、押しつぶされそうなプレッシャーと戦いながら、一歩一歩、組織を立て直し、借金を返済してゆきます。
心に残った言葉
私は壮絶な経験の果てに、人の痛みが少しはわかるようになった。
サラリーマン時代は傲慢で自己中心的。
「俺はできる」「できない人は自分が悪い」「すべては自己責任だ」そう公言していた。しかし、40億円という借金を突然背負って、世の中にはどうにもできないことがあることを心底思い知らされた。
その結果、人に頭を下げ、助けてもらい、社員とともに力を合わせ、一人ではできないことをやり遂げられた。人間、一人では何もできないのだと思い知り、人に感謝するようになった。
「Never Never Never Give Up」の精神で、あきらめずにコツコツやれば、道は必ず開ける。
状況に自分がコントロールされるのではなく、状況に対する受け止め方を、自分で選択する。主体的に生きることが道を開くと信じている。
「朝の来ない夜はない」
この信念は、私が逆境の中でつかんだ宝物。
感想
これは、スゴイ本だと思います。
借金のあるなしに関わらず、多くの人に読んでもらいたいです。
「自分自身が変われば、すべてが変わる。」
それがほんとうに良くわかる名著です。
どのページを読んでも、「ふ~む」と唸ってしまうほど参考になることばかり。
また、経営者にとっても、ぜったいに欠かすことのできない「経営の真髄」が学べます。
2.人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる
ご存じ、AV監督ー村西とおる氏ーの名言集です。
村西監督の著書は、すべて良いのですが、今回は比較的「新刊」ということもあり、こちらを選びました。
監督らしい「ぶっとんだ体験談」に唖然とすること請け合いです。
そして、珠玉のような「名言」の数々に、思わず胸が熱くなます。
これを一読すると、借金の悩みなんて、コッパミジンに吹っ飛んでしまいますよ。
あらすじ
AV監督として、年商100億円を稼ぎ出していた村西とおる氏。
だが、衛星放送の投資に失敗して50億の借金を背負う。
それだけではありません。
前科は7犯、医師からは「一週間以内に死ぬ」と告げられる壮絶な人生。
しかし、氏は、不屈の闘志で「不死鳥」のようによみがえります。
心に残った名言
お金は自分を幸福にするためにあるのではなく、自分がいかに強く苦しみの中でも耐えられるかをわからせるためにあるものだと思っている。
何が必要か、と問われれば「意思の力」と答えます。
持続する力ではなくマイナス思考を止める意思の力。ふと気がつくと悪いことばかり考えている自分がいる。
将来のこと、経済、健康、仕事、と眠れなくなる。頭にネガティブなことが浮かんだら瞬時に抹殺する意思の力が欲しい。
人の役割の第一は、何よりも自分の命を生ききること。
人を信じられる心は豊かです。それはすごいものをもたらしてくれます。逆に、人を信じられないとストレスになるし、不安になる。
真の豊かさはお金の中にはありません。それは、人間関係の中にしかないのです。
感想
私は、村西とおる監督が好きなんですよね。
不器用でハチャメチャなんですが、心がとても純粋だと思うんですよ。
これほど、人生というものに「真剣」に向き合っている人も珍しいんじゃないでしょうか?
監督の著作は、すべて良いです。
壮絶としか言い様のない、体験に圧倒され、同時にすごい勇気がもらえます。
3.オレの借金地獄
アウトローのベストセラー作家安部讓二氏の本です。
あらすじ
「塀の中の懲りない面々」の出版で大もうけした安部讓二氏。
印税で不動産を買い込み、転売での大もうけをもくろみます。
だが、運悪く、その年バブルが崩壊。
残ったのは借金4億円でした。
アウトローでブイブイ言わしていた著者の、長くつらい借金返済生活が始まります。
感想
借金4億という大変な状況なのですが、著者のユーモアに富んだ語り口で、それが「笑い話」になってしまいます。
この本には、「借金を完済したタメになる体験談」や「名言」などはありません。
ですが、著者の奇想天外な人生を追体験してゆくうちに、なんとなく気がラクになってきます。
安部讓二氏は、残念ながら2019年に永眠されました。
どんなにお金があろうと、人は必ず死を迎えます。
ならば、借金などにクヨクヨせず、氏のように自分らしく奔放に生きたいよな・・・と思います。
4.修羅場のマネー哲学
現在、投資家として活躍している木戸次郎氏の本です。
著者は、バブル崩壊により、20代で1億5千万の借金を抱えてしまいます。
そして、それを、「株の売買」というギャンブルで挽回してゆきます。
あらすじ
大学生時代、商売に成功し1億5千万の金を貯めた著者。
株の世界でも大もうけし、バブリーな日々を過ごしていました。
しかし、バブル崩壊で、7億以上の損失を出してしまいます。
残ったのは、1億5千万の借金。
しかも、それらは、ヤミ金や危ない筋からの借金です。
なので、一度でも返済が滞ると、マグロ漁船に乗ることになってしまう・・・。
そんな、「絶体絶命のピンチ」に陥った著者は、資産家の資金を株で運用し、成果報酬を得ることを思いつきます。
感想
著者は、1億5千万の借金を、わずか9年で返済します。
「よく無事でいられたな」と、著者の冷徹な知性と胆力に敬意を表したくなります。
決死の覚悟を決めてチャレンジすれば、お金を稼ぐことは不可能ではないことがわかります。
株の話が中心なので、投資をする人が読むと良いかもしれません。
でも、このようなギャンブルは、けっして素人がマネをしてはいけませんね。
5.一杯のカフェの力を信じますか?
著者は佐藤裕久氏。
全国100店舗以上の飲食店を経営するバルニバービの社長です。
20代で事業に失敗し、どん底に落ちた著者。
でも、一店のカフェを成功させるところから、大逆転が始まります。
そして、引き続き出店したカフェ「ガーブ」が、年商5億という途方もない数字をたたき出すことに・・・。
それにまつわる、苦しくも楽しい体験が熱く語られています。
あらすじ
イベントの企画で、大学生の頃から成功を収めていた著者。
アパレルの事業を立ち上げ、青年実業家としてバブルを謳歌していました。
だが、取引先の倒産により、すべてを失い、20代にして2,000万の借金を背負い込むことに。
再起を賭けて始めた「だんご屋」も阪神大震災で壊滅。
しかし、著者はあきらめません。
なぜなら、パリで体験した「人の気持ちがほっこりできるようなカフェ」を、どうしても自分の手で作りたかったからです。
そして、地に這いつくばるような思いをして、やっと、カフェ「アマーク・ド・パラディ」を開店。
そこから「大逆転劇」が始まります。
心に残った言葉
カッツン、俺、もしここにあんな店を作ることができたら・・・死んでもええ気がすんねん。
今はまだなんも決まってへんし、ホラ話の段階やけど、でもきっとやれると思うねん。ほんまに、やれたら死んでもええ気がするなあ・・・
人生は苦楽しい(くるたのしい)もんなんや。
お前が今日、そんなに苦しかったんなら、きっと明日は楽しい日や。必ず楽しい明日が来るんよ。それを信じて、ここを乗り越えて行け。
感想
一人の男がカフェを立ち上げ、成り上がってゆくまでの苦しい、そして、熱い物語です。
著者の「情熱」には、正直言って「スゴイな・・・」と感動させられます。
その熱い想いは、多くの人たちを巻き込み、熱いドラマを作り上げてゆきます。
今や東証マザーズにも上場したバルニバービ。
人や物事を動かすのは、やはり情熱なんですね・・・。
それがよくわかる名著です。
借金は「自分自身」との戦い!?
今回紹介した本は、私の大好きな「借金に打ち勝った本」です。
今回の記事を書くにあたり、本棚から取り出し、改めて読み直してみました。
・・・どれも、いいですね。すごく。
私たち人間は弱いです。
多額の借金の前では、絶望して、逃げ出したくなると思うんです。
でも、先人の体験は教えてくれます。
借金は試練。
それは【この世の歪み】との戦いでもあるが、【自分自身】との戦いでもあった。
そして、この真剣勝負を通して、私たちは自分の弱さを克服し、真の生き様を輝かせることができる。
・・・って。
今回の記事が、借金や、お金がないことで苦しんでいる人の役に立ったら嬉しいです。
よろしければ、ぜひ、紹介した本を読んでみてくださいね。
以前、「借金を気にするな!」と言う記事を書きました。 ですが、やっぱり、借金は気になるもの。 そこで、今回は、 借金の不安を解消するために「やるべきこと」 …を考えてゆきます。 「借金の不安」を解消する方法 お金の不安・ …