良かれと思ってやったことって、裏目に出ることが多いですよね?
- ありがた迷惑
- 余計なお世話
- 恩着せがましい
・・・なんて、思われてしまうこともあります。
せっかく相手のためを思ってやってあげたのに、なぜ、その「善意」が
- 空回り
- 逆効果
- かえって迷惑
…になってしまうのでしょうか?
今回は、「良かれ」と思ってやった事は、なぜ裏目に出るのか?について解説します。
「良かれ」と思ってやった事が、迷惑になったエピソード
まず、良かれと思ってやった事が、かえって迷惑になってしまったエピソードをご紹介しましょう。
私の知り合いの話です。
母親の健康のためを思って、ナチュラル洗剤を送ったら「逆効果」に!
その方(Aさん)は、お母さんに「ナチュラル洗剤」をプレゼントしてあげたんです。
化学洗剤は身体に悪影響があるからと…
Aさんの母親は、ずっと化学洗剤を使って洗濯してました。
ですが、化学洗剤は身体に悪影響があると言われています。
それを心配したAさんは、母親の健康のためを思ってナチュラルな洗剤を送ってあげたんです。
しかし、慣れない洗剤のキャップで、床に液をこぼしてしまう
ですが、その数日後電話がかかってきました。
お母さんは怒ってました。
どうやら、新しい洗剤のキャップに慣れなかったらしく、床に液体をぶちまけてしまったようです。
その結果、床のヌメヌメが取れず、大変な思いをしてしまったそうなのです。
お母さん「よけいな掃除で負担が増えた」と怒る!
お母さんは
- 年寄りで身体も悪いのに、よけいな掃除で負担が増えた。
- もう使いたくないが、液体だからゴミに出せず困ってる。
…と怒っていたそうです。
Aさんは、お母さんの身体に良かれと思って、新しい洗剤を送ってあげました。
ですが、せっかくの善意が空回りどころか「迷惑」として受け取られてしまったというわけです。
なぜ「良かれと思ってやったこと」が裏目に出るのか?
なぜ、Aさんの「良かれと思ってやったこと」は、裏目に出てしまったのでしょうか?
「自分本位」や「余計な心配」から出た行為は裏目に出やすい
もちろん、Aさんは、お母さんの健康のためを思って洗剤を送ったのでしょう。
しかし、いくら善意があっても
- 自分本位から発する行動
- 余計な心配から出る行為
…は、裏目に出ることが多いです。
なぜなら、それらは、自分の価値観を押しつけ、相手のタイミングを無視してしまう行為だからです。
先周りして、その人の未来を変えようとしてはいけない
そもそも、お母さんは「自分の健康が洗剤で悪くなる」とは、つゆほども思っていません。
だから、同じ化学洗剤を使い続けていたのです。
それなのに、Aさんが勝手に気を回し、新しい洗剤を送ってしまいました。
問題は、相手が困っていたわけでもないのに、先周りして相手の未来を変えてしまおうとしたところです。
本人にとっては、どんな辛い体験も「学び」である
これは、本人にとっては「せっかく未来に待ち受けていた体験を邪魔されてしまった」ということになります。
体験というものは、嬉しいこと、楽しいことだけが本人のためになるわけではありません。
辛いこと、困難なことであっても、学びや成長の糧になるのです。
辛いことや困難があって、初めて本当の「気付き」がある
Aさんの母親の場合、化学洗剤を使うことにより、自分の体調や環境に不具合をきたして、初めて、生活を変えようと思うわけです。
Aさんは、その体験をお母さんから奪ってしまったというわけです。
その人の体験を、先回りしてつぶしてはいけない
人は、独自のタイミングで成長していくものです。
ひどい目に遭って改心し、自分の生活を180度変える…
これも一つのタイミングです。
それを、周りがあれこれと心配して、先回りしてつぶしてしまっては、相手の「成長の芽」を摘んでしまうことになります。
まとめ
では、まとめます。
なぜ「良かれと思ってやったこと」が裏目にでるのでしょうか?
その理由は
- 余計な心配をして
- 自分の価値観を押し付け
- 相手のタイミングや学びを邪魔してしまう
…からです。
というわけで、私たちは、相手の学びや成長する機会を奪わないよう、気をつける必要があります。
具体的には、他人のことを、あれこれ心配する必要はありません。
相手が本当に困った時に、はじめて相談に乗ってあげれば良いのです。
それまでは、余計な気遣いは無用です。
自分自身のことを淡々とやって、お気楽に過ごしているのが一番です。
そう考えれば、人間関係もラクになりますね。