風水とは、場を整えて開運する「環境術」です。
たとえば、家を整えたり、財布の中身を整えたり…
そうやって、気の流れを良くして、運気をアップさせる。
これが、風水のシステムなのです。
今回は、風水の基本を「初心者向け」にやさしく解説しますね。
風水の成り立ち
では、まず、風水の「成り立ち」から解説します。
風水の語源
風水の語源は、
古代中国の郭璞(かくはく)が書いた「葬書」の一節だと言われています。
「気は風に乗れば散じ、水に界(しき)られれば、即ち止(とど)まる。
古人はこれを集めて散ぜしめず、これをおこないてとどめるにあり、故にこれを風水という」
この文は
- 気は風に乗ると散ってしまい、水にへだてられればそこに定着する。
- 昔の人は、気が散らず、とどまるように活用した。
- これを「風水」と呼ぶ。
…と言っています。
つまり、
良い気を散らさず、集めるための術
これが風水というわけです。
参照…「日本風水」戸矢学著
風水は地形を重視する
では、「良い気」を集めるためにはどうすれば良いのでしょうか?
風水では、地形を重視します。
良い気が集まる場所はどういう地形か?
…これを知り、活用するわけですね。
ですので、風水とは「環境学」と言えるわけです。
風水には「色々な流派」がある
風水は、中国で作られた「環境学」です。
しかし、「朝鮮風水」「日本風水」などもあります。
中国を起点としながら、それぞれの国で独自の発展を遂げたのです。
また、風水には色々な流派があります。
ですので、たとえば「鬼門」は悪いとみなしたり、あるいは、みなさなかったりと…
流派によって主張が違うことが多いのです。
風水の基本
古代の風水が「環境学」だとしたら…
現代の風水は、「インテリア術」や「コーディネート術」を含む生活全般学と言えるでしょう。
風水は、今の時代にマッチするよう進化を続けているのです。
風水は、気を整える「環境術」
風水とは、気を整えて開運する「環境術」です。
気の流れが良くなれば、
- 金運
- 人間関係運
- 健康運
…なども良くなります。
家の気を良くする
土地には「龍脈」という気が流れています。
もちろん、家にも気が流れています。
風水では、主に「家に流れる気」を重視します。
引き続き、「風水の基本」を解説してゆきます。 風水と言うと、必ず「家」についてのウンチクがありますよね? 家の形 玄関の向き トイレの方角 ・・・などなど 風水は、なぜこのように「家」を重視しているのでしょうか? &nb …
物の配置を整える
「物の配置」は、気の流れを大きく左右します。
たとえば、玄関に大きな家具があったら、「圧迫感」がありますよね?
これでは、良い気が流れず、運命も開けません。
風水では、物の配置を整えて「気の流れ」を良くします。
「掃除」で気の流れを整える
もともと、風水は「気の流れの良い場所」を知り、そこに墓を建てて、開運する術でした。
ですが、現代風水では、「今、住んでいる場の気をいかに整えるか?」を大切にしています。
そのためには、掃除も重要です。
掃除によって、気の流れを良くすることができるのです。
今回は、風水と掃除について解説してゆきます。 「運気を良くするには?」 と聞かれたら、 私は、まずお掃除をオススメします。 なぜなら、掃除は、風水的にみても、かなり開運効果が高いからです。 そもそも風水とは? まず、「そ …
方位のエネルギーを活用する
風水は「方位」を重視しています。
方位からは、特定のエネルギーが流れ込んできます。
たとえば、東からは「成長のエネルギー」が流れ込みますし、
西からは「お金や楽しみ」のエネルギーが流れ込みます。
風水は、このような方位のエネルギーをうまく活用して、開運をうながすわけです。
色のパワーを活用する
風水では、色の持つエネルギ-も重視しています。
「色」のパワーを診断し、その力を活用してゆくのです。
「財布の色」の活用例
財布はお金の住まいです。
ですので、現代風水では「財布の色」なども重視しています。
茶色の財布
たとえば、金運を安定させるには「茶色の財布」が良いと診断します。
これは、茶色が「信頼」や「落ち着き」のエネルギーをもたらすからです。
赤色の財布
また、「赤の財布」はやめた方が良いと診断することもあります。
これは、赤色の持つエネルギーが強すぎて、財を守るのに向かないためです。
黄色の財布
現代風水では、「黄色の財布は金運が上昇する」と言われることが多いです。
風水では、土が金を生むとされています。
そして、土に対応する色は「黄色」です。
ですので、黄色の財布は金運がアップすると言われるのです。
財布の色による金運の違いはコチラ!
風水では、色(カラー)がとても重要視されています。 なぜなら、 色には「それぞれの意味」があり 「自分に合った色」を身につければ運気がアップする …からです。 財布も同じです。自分に合った色の財布を持てば、金運がアップすると言われています。
「物の形」に気をつける
風水では「物の形」も重視します。
たとえば、角が出っ張ってるマンションに住んでいる人がいます。
すると、この人は「尖(とが)ったエネルギー」で、緊張を強いられることになります。
そういう場合、風水では、
- 柱を布で隠す
- 丸い瓢箪をつるす
…などで、尖ったエネルギーを緩和させたりします。
素材を重視
財布の素材なども、「羊革」か「蛇革」かで、エネルギーが違ってきます。
風水では、「物の素材」も重視しています。
木は、暖かい安心感がありますよね?
また、金属はカチッとしたエネルギーがあります。
あなたのお財布の「素材」は何ですか? 羊革、鰐革?・・・あるいは蛇革? 財布の金運は「色」や「ブランド」から影響を受けています。 しかし、実は「素材」からも大きな影響を受けているのです。 今回は、「財布の素材」がもたらす …
風水と陰陽バランス
風水では、この世界はすべて「陰陽」で成り立っている…とします。
陰は「閉じて行く力」、陽は「外に開く力」です。
運を良くするには、陰陽のバランスを取るのが基本です。
ですので、風水では、
陰が強い人へは、陽の色(赤やオレンジ)を、勧めたりするのです。
風水と相性
風水では、この世界のあらゆるものを、木火金土水…という「5つの気」に分けて考えます。
この5つの気には2つの相性があります。
それを、「相生(そうじょう)」と「相克(そうこく)」と言います。
相生と相克とは?
シンプルに言うと、相生は「良い相性」、相克は「悪い相性」となります。
相生(そうじょう)
相生とは、お互いを生かし、発展させる相性です。
- 木は火を発生させ
- 火は燃えて土をつくり
- 土の中から金ができ
- 金は水を生み
- 水は木を育てる
…このように、相生はポジティブな力を生みます。
ですので、たとえば、「木の気」を持っている人と「火の気」を持っている人は相性が良いとされます。
相克(そうこく)
相克とは、お互いの運気を消してしまう相性です。
- 木は土の養分を奪い
- 土は水を堰き止め
- 水は火を消し
- 火は金を溶かし
- 金は木を切る
…このように、相克はネガティブな動きを生みだします。
ですので、たとえば、「木の気」を持っている人と「土の気」を持っている人は相性に問題があるとされます。
相性は単純ではない
先ほど、「相生は良い相性」「相克は悪い相性」と説明しました。
しかし、実を言うと、そう単純なものでもありません。
ケース・バイ・ケースなところがあります。
たとえば、相生では、木と火は「良い相性」と述べました。
しかし、火にとっては火力が増すので良いですが、木にとっては燃やされてしまうので良くありません。
また、相克では、木と土は「悪い相性」と述べました。
しかし、木は土の養分を吸い取って成長します。
ですので、木にとっては必ずしも悪い相性ではないわけです。
風水は「5つの気(五行)」で相性を考える
風水では、相性を、この「5つの気(五行)」で考えてゆきます。
相性は、人と人の相性だけでありません。
- 環境と物
- 方角と物
…など、色々なシーンに広げて適用してゆきます。
ただし、こだわり過ぎないことが必要
最後に、「注意点」を述べておきます。
上記で述べたことは、あくまで風水の基本です。これをやってれば、「万事OK」というものではありません。
ケースバイケースということが、多いのです。
ですので、風水を使う際は、
- バランスが大切
- こだわり過ぎない
- 自分の感覚を大切にする
- 時には、原則を無視して冒険してみる
…などに注意しましょう。
巷の「風水本」を読むと、たいてい、以下のようなことが書かれてますよね? 西の窓をキレイに(金運) トイレをキレイに 玄関をキレイに などなど… しかし、これらはあくまで「基本」です。 これをやっていれば、それで「万事OK …
まとめ
今回は、風水の基本を初心者向けにやさしく解説しました。
今回述べたことは、ほんの”さわり”です。
これからも、引き続き、風水についてお知らせしてゆきます。
一緒に学んでゆきましょう。
風水では、色(カラー)がとても重要視されています。 なぜなら、 色には「それぞれの意味」があり 「自分に合った色」を身につければ運気がアップする …からです。 財布も同じです。自分に合った色の財布を持てば、金運がアップすると言われています。