去る2023年7月7日、東湖八坂神社の統人行事(とうにんぎょうじ)を観てきました。
スサノオ役が「ほぼ意識を失って」牛に乗せられます。
日本に残る奇祭の一つです。
本日は、その感想をメモ代わりに残しておきます。
統人行事(とうにんぎょうじ)とは?
統人行事(とうにんぎょうじ)は、
- 秋田県潟上市天王
- 秋田県男鹿市船越
…この2つの地域をはさんで行われる祭りです。
この祭りは、
- スサノオのヤマタノオロチ退治の故事
- 八郎潟周辺の農民と漁民の水神信仰
…が習合した祭礼とのことです。
「豊作」と「大漁」を祈願して行われているようですね。
「統人行事(牛乗り)」を見てきました
4年ぶりの開催ということで、ようやく統人行事(牛乗り)を見ることができます。
お祭り当日の神社は、たくさんの屋台で賑ってました。
子ども連れの家族が多かったです。
夕方の4時から、牛乗りが始まります。
それまで、おにぎりとババヘラアイスを食べながら待ちます。
お牛様の登場
午後4時、いきなり境内から牛が出てきました。
すごい大きさで、ビビリました。
間近で見るとド迫力があります。
こんな重戦車のような牛が暴れたら、人間なんか粉々に砕けてしまいそうですよ。
スサノオ役がご登場
しばらくすると、スサノオ役の方が運ばれてきました。
7日間にわたり隔離して、神懸かり状態にするそうですね。
一説では、酒を飲ませて意識を失わせるとのことですが…。
詳細は不明です。
船越水道へ向かいます
身体に弓矢をつがえたスサノオ役が船越水道に向かいます。
6名の統人によって身体を支えられているので、なんとか牛から落ちずに済んでます。
今年は「蜘蛛舞い」は来ず
船越水道につきました。
あとは「蜘蛛舞い」が舟でやってくるのを待つだけ・・・。
ところが、いつまで経ってもやってきません。
潮の流れが速いので「蜘蛛舞い」は地元の漁港で行われたらしいです。
残念ながら、こちらには来ませんでした。
山太鼓
しばらくすると、どこからか「軽やかな笛と太鼓」が聞こえてきました。
船越側から、お祭りの行列が橋を渡ってきたのです。
気持ちの良い「祭り囃子」
なんと、のほほんとした気持ちよい祭り囃子なのでしょう。
これは「山太鼓」と呼ばれてるみたいです。
当日、東湖八坂神社でお囃子を奉納するようですね。
やはり、統人行事は「凄い祭り」です
山太鼓の行列を見ていたら、統人行事(牛乗り)は終わってしまいました。
私は見れなかったのですが、スサノオを中心に「破魔矢」のようなものを四方八方に投げて終了したようです。
それにしても、終始、スサノオ役は意識モウロウの状態でした。
その伝統を1,000年以上も守っているとは、凄い祭りです。
「蜘蛛舞い」も見たかったです。
来年、また見に来ます。